二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
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6月12日「深淵の淵」別視点です。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
コメントへのお返事はまた後日とさせていただきますが、とても嬉しかったです。
小話は下からどうぞ。
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「避妊手術とか去勢手術された動物はさ、その後に好きな相手に出会っちゃったらどうするんだろうねー」恋の季節を迎えた猫たちの求愛の声を聞きながら、ファイは脈絡のないことを喋り出す。
足腰の立たなくなるまでアルコールを摂取した体は、黒鋼の背の上でゆらゆらと揺れていた。
心地よい振動にファイの意識も、ふわふわとあてど無い感覚の渦に飲み込まれそうになっていく。
「好きになってもどうしようもない相手でもやっぱり好きになっちゃうのかなあ」
「黙れ、酔っ払いが。舌噛むぞ」
温かな背中が優しくて愛しくて、そんな些細なことに泣きたくなる衝動をきっと黒鋼は知らない。
だからファイの胸は温かくて、苦しい。
「あのね~、黒様。好きだよー。
…嘘じゃないから」
「…」
「…お願いだから、冗談だよーって笑える間は好きでいてもいいかなぁ」
精一杯の決意を、ファイは滲む視界と意識の限界でそう伝える。
それだけ伝えて、後は意識に忍び込んだ睡魔に全てを譲り渡した。
だからこそファイは知らない。
苦々しげな黒鋼の言葉など。
「最初から諦めてんじゃねえよ」
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