灰色の空から

日本国永住小ネタです。


まずは私事ながら、ご報告を。
父も昨日退院し、私も日常が少し落ち着きそうです。
といってもまだ経過の様子見なので、気をぬけませんがひとまずは安心しました。
六月は上旬にわりとお休みが集中しているので、更新や本の発行を頑張りたいです。
オリジナルとか、他ジャンルとかも書いてみたい欲求に駆られるに元気は出ました。
オリジナル書いてみたいなー、サイト作ろうかなー、と相方にぼそっと言ってみたら「また内緒で作っちゃわないよね」とそっこー突っ込まれました。
このブログの存在も最初は教えていなかったので…うん。
創作意欲もあるのですが、とりあえず部屋を片付けてきます。


拍手ありがとうございます。

では下からどうぞー。

「あ」
窓を見上げたファイの眉が微かに顰められる。
「どうした」
「曇ってきちゃった…。しまおうと思って冬布団干してたのになー」
「ああ」
二人で障子の外を見上げれば、そこには重く灰色に淀んだ雲。
「お日様はご機嫌ななめだねえ」
この国の四季の移り変わりで、これが困ってしまう。そう笑うファイの横顔は困っていたけれど、どことなく嬉しそうな気配が口元に浮かんでいた。

この国の灰色の空がもたらすのは、静寂の雪の世界ではない。
これからこの国が実りを迎えるための、慈雨だ。