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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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拍手小話にした際、一番びくびくものでした。

女体とか妊娠ネタ駄目な方はスルーしてください。









注意:ファイ女体設定

 

 

 

 

 

 


エイプリルフール③

「黒たん、オレ赤ちゃん出来たみたい。今三ヶ月だって」
「そりゃ間違いなく俺の子じゃねえだろ」
「黒みゅー先生、エイプリルフールだよぉ。そんな冷静につっこまないでよー」

エイプリルフールのお約束
その1
ついてもいいのは罪のない嘘だけ。
その2
嘘をついていいのは午前中だけ。

「…ってお前言ってたよな」
「すごーい。よく覚えてたねえ」
いい子いい子と頭を撫でる同僚へ体育教師は噛み付いた。
「今のがどこが罪のない嘘だっ!!」
あはは、と軽やかに声をあげて笑う化学教師に悪びれる様子は全くない。
正午を知らせるチャイムが鳴る。
「もうお昼だねー」
昼食をとるために移動する生徒の声を聞きながらファイも持参した弁当をいそいそと取り出す。二人分の食事はかなり多い。
黒鋼はまだ色々と言いたいことはあったのだが、これから昼食を相伴に預かる立場としては今は一方的に強くも出られないでいた。
「午前中じゃなくなったねぇ」
「当たり前だろうが」

 

「三ヶ月じゃなくてまだ二ヶ月になったとこなんだ、赤ちゃん」

黒鋼の手から湯呑みが滑り落ちた。
身に覚えはありすぎた。


冬にはお父さんだよ、とファイが幸せそうに笑うから。気の利いた言葉一つ浮かばない自分を忌々しく思いながら目の前の体を抱きしめた。

 

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