この主にしてこの従あり

十二国記パロ小話です。

坂崎さんからご指名されたので(笑)

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

「黒様ー。何だか官吏が『どうか主上をお止め下さい』ってオレのところに来るんだけどー」

「あ？予算ねえから王宮の金になるもん売れ、っつったんだよ。
こんな派手な玉やら金を溜め込んでたって民の口に食い物が入るわけじゃねえ。
人は食わなきゃ死ぬ」


「…黒様ー。じゃあ、オレも髪切って売るー。
売れるかなー？」
「おお。高値で売れ」


さすがに麒麟の鬣を切るのは泣いて止められた。
代わりに王宮の物を根こそぎ、という勢いで売った。