二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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堀鐔小話。
こんな話を書いておきながら、私は鰻がそんなに好きなわけではないのでした。
本当は鰻じゃなくて「う」のつく食べ物なら何でもいいらしいですね。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞ。
こんな話を書いておきながら、私は鰻がそんなに好きなわけではないのでした。
本当は鰻じゃなくて「う」のつく食べ物なら何でもいいらしいですね。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞ。
白焼きをたれにつけると上質な脂がさっと中に散った。
ふっくら焼きあがった身は口の中でほろりと崩れ、あっさりとした口当たりと濃厚な旨みを矛盾させることなく味わえる。
漆塗りの重箱に盛られた蒲焼きはたれを焼いた香ばしい匂いを漂わせ、つややかな白米と相まって蓋を開けただけで食欲をそそられた。
挽いたばかりの山椒との相性は抜群だろう。
肝すいの強くも弱くもない出汁も丁度良い塩梅に鼻孔を刺激する。
土用の丑の日としては、これ以上ない組み合わせだった。
「緊急の仕事じゃなかったのかよ」
「緊急でしょ。今日だから意味があるんだもの。
人間は食べるのも大事な仕事。食文化の再認識も次世代への継承のための大事なお仕事よ」
「今日も丑の日なんですかー?」
「幸いなことに今年は二回あるのよ」
さー、食べましょう。
理事長御用達高級鰻店。
土用丑の日でなくとも美食の追求を怠らない彼女が夏の特別ボーナスとでもいうように奢ってくれた鰻は確かに旨かった。
舌鼓を打ちながら、この後に押し付けられるであろう無理難題を今は脳内から追い払う。
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