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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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永住特殊設定小話です。

入稿してきました。
こ、これでオンリーに新刊が…!

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ~。








父は母と結婚している。だから自分は母と結婚出来ないのは分かった。
けれど、彼は諏倭の後継ぎだから出来れば、きちんとお嫁さんのことも考えないと、と常々思っていた。
ちょっと贅沢をいうと、結界を張ることの出来るような魔力を持った人がいい。
そう思ってよくよく考えた。

「父上、知世姫に『お嫁さんになってください』って言っちゃ駄目?」

茶にむせて咳き込む領主と、涙が出るほど笑う巫女の姿に、息子の頭の中は疑問符だらけだった。
ようやく呼吸の落ち着いた父親が、真剣そのものの表情で息子に尋ねる。
「なんで、よりにもよって知世なんだ」
「強くて可愛いから」
「…勘弁してくれ……」
切実な父の様子に首を傾げる息子の横で、母親が「この子大物だねー」と笑っていた。
そんなに可笑しなことを言ったかなあ、と父親の膝の上で息子は一所懸命考えたけれど、どうにも思いつかない。
けれど、父親があまりに真剣に嫌がってそうだったので、取り合えず当分結婚やお嫁さんのことは言わないほうがいいのかなあ、なんて考えたりもした。



 

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