二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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永住特殊設定小話です。
息子視点。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞ。
息子視点。
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では下からどうぞ。
妹が可愛くないわけではない。
弟でなかったことに少しがっかりしたけれど、双子の妹の円らな瞳に見つめられにっこりと微笑まれる瞬間は何にも代えがたい。
けれど。
それでも。
まだ、母親の腕が恋しい歳でもあるのだ。
お腹を空かせた妹たちが一斉に泣き始めると、途端に自分の居場所はなくなる。
母や侍女たちが右往左往する場からそっと離れた途端、妙な寂しさに泣きたくなった。
男の子だから泣いちゃいけないんだ、と必死にぎゅっと目をつむる。
それなのに、寂しくて寂しくてどうしようもなかった。
目の奥が熱くなって泣く、と思った瞬間、ふわりと体が浮く。
「ちちうえ…?」
「おう」
こんな時には男親なんて役に立たねえもんだ、なんて言いながら諏倭の領主は抱き上げた息子を優しくあやす。
泣きたいような気持ちに変わりはなかったけれど、父親を独り占め出来る時間は少しささくれだっていた心を落ち着けるのに充分だった。
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