二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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日本国永住小話です。
永住だと心置きなくベタベタに甘く出来る気がします。
拍手ありがとうございました。
では下からどうぞ。
永住だと心置きなくベタベタに甘く出来る気がします。
拍手ありがとうございました。
では下からどうぞ。
「もみじがり?
かりしに行くの?もみじ?」
聞き慣れない言葉をたどたどしくファイは紡いだ。
黒鋼の手のひらがくしゃりて髪をかきまぜる。身を預けたまま大人しく次の言葉を待った。
「別に本当に動物を狩りに行くわけじゃねえ。
春に花見に行ったろうが。それと同じように秋に色付いた木の葉を見にいくんだよ」
「はっぱにいろ?」
「ああ、楓の葉の色が変わると一面赤だ」
あか、と口の中で転がして魔術師は少し考えた。
「くろがねの目のいろ?」
「それだけじゃねえ。
緋、茜、紅、朱、丹、赭、燕脂、蘇芳、長春…赤をさす色はもっとあるぞ 」
おぼえられないよう、と腕の中で文句を言うファイを黒鋼は笑いながら抱え直した。
「俺も詳しい方じゃねえ。知世にでも聞け」
そう言うと、珍しくファイは否と頭を振った。
「…くろがねに、おしえてほしい。あかいろも、ほかのことも。
もみじがり…つれてってくれる?」
頑是なく愛しい我儘に、黒鋼が否と答えるはずもなかった。
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