二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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堀鐔小話です。
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珍しく朝からげっそりした様子の化学教師の姿があった。
生徒、教職員のいずれも何事かと遠巻きに心配そうな視線を寄越す。
「どうしたのよ、景気悪そうな顔しちゃってまあ」
化学教師の背後からひょっこりと顔を覗かせた理事長が声をかけるまで、誰も声をかけられないような見事などんより具合だ。それでも上司のの問いにファイは曖昧な笑みを浮かべて答える。
「いえ、ちょっと変な夢をみちゃって…つかれちゃったんですー」
「変な?悪夢じゃなくて?」
白い頬に綺麗に彩られた爪をあて、理事長の首がわずかに傾げられた。
つけつけと相手のプライバシーなどものともしない傲岸不遜さも、彼女が纏えばそれが正しいような気になってくるから不思議だ。(約一名の生徒は盛大に否定しそうだが)
「悪夢…ある意味そうかもしれませんねえー」
ちょっと遠い目をするファイがいつもの様子ではないことに、理事長も怪訝に思う。
「どんな夢だったの。話しちゃえばすっきりするかもよ」
心配と興味をちょうど半々に浮かべた瞳が、ファイをほら、とけしかける。
「…黒様が…」
「ふんふん」
「……バラの花束抱えてオレにプロポーズしてくる夢です」
「…」
「…」
「ないわね」
「ええ」
おかげで目覚めの脱力感と疲労が半端なくて、と化学教師はもう一度遠い目をした。
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