ささやかな笑顔が答え

女子高生奥様設定小話です。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

干し葡萄入りのブリオッシュ、キャベツとスペックのミネストローネ、子牛の肩肉のロースト。
「随分手がこんでるな」
「そう？普通じゃない？」
「うちは和食中心だったからな」
そう言って笑う黒鋼の横顔にファイは不安になる。

「…ご飯、…やっぱり口に合わない？」
うつ向いたファイの頭を黒鋼の手の平がかき混ぜていった。

「今まで食ったことないだけで普通に美味い。
作らない、なんて言うなよ。親父もお袋もお前の料理楽しみにしてんだから」
余計なこと言うなって俺が怒られるじゃねえか。
そう笑う旦那様の笑顔に、何より安堵する。