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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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ファイにょた小話の続きです。
下からどうぞ。


拍手ありがとうございました。







部活で汗だらけになった体をさすがにそのままにしておくのは落ち着かず、簡単にシャワーだけ浴びる。
ガシガシとタオルで頭を拭きながら、何か飲み物をと足を向けた台所からは、包丁のリズミカルな音と食欲をそそる香りがした。

冷蔵庫に残っていた食材を確認してからファイが買い足した材料で、一体何が出来るのか黒鋼には全く予想が出来ない。
ただ、匂いに強制的に空腹を自覚させられてのそりと台所に入る。

「あれー?黒たん、もうちょっとゆっくり入ってきたら良かったのに」
もうちょっとかかるよー、言いながら振り返ったファイが慌てて顔を反らした。

「何作ってんだ」
不審に思いながらも優先されるのは食欲。肩越しにひょいと覗き込んだところでファイの体がビクリとはねた。
「鷄のしそ焼き…」
らしくもない小さな声に何があったのかとファイの手元ではなく顔を見れば、耳が真っ赤に染まっていた。
自分の家だからすっかり失念していたが、黒鋼の今の格好はスエットの下のみ、上半身は肩にかけたタオルが肌を覆っている程度だ。
「…着替えてくる」

既に互いの裸を見たことがあるのだが、日常の中での不意打ちはそれとは別らしい。
コクコクと無言で何度も頭を振るファイにつられて、照れが伝染してしまったらしい黒鋼の口調も少しばかりぶっきらぼうになった。

気まずいような空気を夕食の湯気がかき消してくれるまで、あと十数分。


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