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パラレル小話。「のばら」のその後です。
しかし、女体エロやらお子様ネタを「楽しいです!」と言ってくださるうちの閲覧者様は大変太っ腹だと思いました。
友人からも「大丈夫、ファイなら『造れる』」とありがたい言葉をいただいたので、以前の化学教師妊娠疑惑(笑)ネタを書いてます。
ついでに今、脳内が鬼畜祭りです。何故か周期的にこの手の妄想が滾ります。
あと、自分の中のブームが初エッチネタです。
ブレーキ踏む気0で女体とか日本国とかでやらかしてたらそっとブラウザを閉じてくださいませ。
友人のとこで「先生、剃毛プレイはあるんですか」メールを公開されたので(なんという羞恥プレイ)いっそ開き直ってみました。
小話は下からどうぞ。
黒鋼がいつものように部活を終え帰宅すると、両親が来週旅行に行ってくる、と告げた。
夏休み中とは言え、部活休みには程遠いが、一人で留守番の出来ないほど子どもでもない。
いつまでも恋人気分のような父母はすでに思春期を終えようかという年の息子がいるようには見えないくらいに仲が良い。
それを特に引き留める理由もなく、久々に夫婦水入らずもいいだろうと同意した。
が、食べ盛りとしては食いっぱぐれて飢え死には嫌なので、食費は無心する。
運動部男子の例に漏れず、黒鋼はよく食べた。食べても食べても消費されるカロリーの補給には追いつかず母親の作る三食と部活帰りの買い食いの他に、最近付き合い出したファイが作ってくる弁当までも綺麗に片付けてしまう。
ファイとそんな関係になるまで男女の交際など頭に無かったが、思いも寄らぬこのおまけはありがたかった。
思い切りの良い食べっぷりにファイが嬉しそうにするのがひそかに気に入っていたりもする。
数日分の食費として適当な額を渡されて、財布にしまう息子に父親が呆れたように言った。
「息子よ、まさかその歳で飯作りに来てくれる彼女もいないのか」
「親父…」
何を言っているのかと呆れる息子に父親が信じられんとばかりに畳みかける。
「せっかく親がいないんだぞ。こっそり彼女を呼ぶ絶好の機会だろうが」
しかもどうやら真剣に言っているらしい。
普通の親はこんな時、異性交遊に関しては不埒な真似はするなと釘を刺すもんじゃないのか、と息子は頭を抱えたくなった。
「俺が息子くらいの年にはそりゃあもててたぞ」
父親の自慢話に、どうせそのくらいの年のころから一人しか目に入ってなかったくせに、と幼い頃から両親の無意識の惚気が当然の環境としてすり込まれた息子は心の中で突っ込んだ。
「あら、あなたったら」
こんな場合は母親がやんわりと父をたしなめてくれるのを待つ他ない。
「そんなこと先に親が言ってしまったら彼女をお家に呼びづらいでしょう?
知らないフリをしなきゃ」
おっとりと、希望した方向性でない母の言葉にとどめを刺された。
いつまでも恋人気分の両親は、息子の恋愛にも実におおらかだった。
……。
ファイを呼ぼうかと思っていた自分の考えを見透かされているような気がしたのは果たして気のせいなのか。