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エイプリルフールの女体ネタの続きです。六月の花嫁のちょっと後くらい。
いやもう本当に節操のないブログにお越しいただきありがとうございます。
拍手いつもありがとうございます。更新の励みになっています。
下手な鉄砲を撃っている自覚はあるのですが、受け入れていただけるのはやはり嬉しいです。
が、相棒から突っ込まれました。
「シリーズもの読みづらい」
そういえば「ツバサ黒ファイ」としかまとめていません。
本来シリーズにする予定はなかったものが大半なのでカテゴリー分けすら考えていませんでした。
ごめんなさい…(大汗)
(本当は何度か考えたんですが、そのたびに「まあたいして数も書いてないし」と思ってました)
さすがにそろそろ纏めないとやばいのだろうか…。
女体設定で全然平気ーという方は下からどうぞ。
「今度の定期検診で男の子か女の子か分かるってー」
どうする?と首を傾げて窺うファイに黒鋼は「別に構わねえ」とぶっきらぼうに返した。
が、自分でも思うところがあったのか、あー、と唸ると決まり悪げにファイに視線を寄越す。
「あのな、どうでも良いっていう意味じゃねーぞ。
…お前と子どもに何もなけりゃそれでいい」
「うん。じゃあ産まれるまでの楽しみにとっておこうねー」
服の上からではまだ膨らみの分からないお腹をファイが愛しそうに撫でる。
世の新米の父親同様、胎児を直接感じることの出来ない黒鋼はそのほっそりとしたその体に本当に人間が入っているのかと、ことあるごとに不思議になるのだ。
「お前悪阻はもう大丈夫なのか」
いっそ食が足りてないせいかと心配にもなる。
ひどい時には水分補給がやっとで、本人の希望に反して離職を早めざるを得ない事情もあっただけに、内心気が気でなかったりもするのだ。
「大丈夫だよー。もう悪阻の時期も終わってるんだし。
あ、でもお医者さんには怒られちゃったやー」
「どうした」
「旦那さんが甘やかし過ぎだって。
旦那さんが優しすぎると奥さんがそれに甘えて悪阻ひどくなることもあるんだって」
迷信かもしれないけど、オレの場合は大当たりだよー、などと。
あれだけ辛そうだった悪阻さえ、幸せそうに言われてしまって。両の腕を細い肩にぐっと回した。
「慣れろ」
「だからもう悪阻は終ったってー」
くすくすと忍び笑いを漏らすファイはとうに言葉の真意など見通しているのだろう。
もっと大事にしたいから慣れろ。
強く思えば、願いが掌から体に流れ込むような気がした。