無言で「安心できる」と告白されている

のばらシリーズ小話です。

朝起きるとアジア杯優勝してたので大変目覚めがすっきりしました。
わーい。


拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

無理を言って映画に付き合ってもらった。
ペアチケットを無駄にするのも勿体無い気がしたからだが、渋々ながらも誘いに応じた恋人がちょっと意外だった。
最近部活ばかりで相手をする暇も無かったことを、悪いと思っているのかもしれない。

けして彼の好みとはいえないジャンルの映画に、当然ながら上映開始三十分を過ぎるころにはファイの隣でひそやかな寝息が溢れ始めた。

怒るどころか「可愛いなあ」と思ってしまう自分も大概だ。
だって、疲れているのに無理をおすくらいに愛されている。