忍者ブログ
二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
[1475]  [1474]  [1473]  [1472]  [1471]  [1470]  [1469]  [1468]  [1467]  [1466]  [1465
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

四月馬鹿シリーズ小話です。

親の実家の方では赤ちゃんが寝つかずぐずるのを、寝くじをたてる、とか寝くじをくる、って言うのですが方言なのでしょうかねー。
全国区ではない気がします…。


拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。








帰宅し、家のドアを開けるなり大音量の泣き声が耳をつんざく。
慌ててリビングを覗くと、ファイが懸命に子どもをあやしている最中だった。
だが、その顔色はすこぶる悪い。血の気のない肌にくっきりクマが浮かんでいる。
「おい」
声をかけるまで黒鋼が帰ったのにも気づいていなかったのだろう。
驚いたように振り返るその反応がやはり覚束ない。
「あ…ごめん。晩御飯…すぐに」
のろのろと立ち上がったファイの腕の中で激しく息子が泣いた。
このところ夜泣きがひどく、ファイは夜も昼もろくに寝ていないのだ。
黒鋼は一つため息をつくとファイの手から子どもを抜き取り、ファイに眠るようにうながした。
でもご飯、とぼんやり呟くファイの額を軽く小突く。

「たまに俺が家にいる間くらい休め。じゃなきゃ俺が何のためにいるか分かんねえだろ」

そう言うと、みるみるうちにファイの瞳に涙が溜まり、子どもだけでなくファイもボロボロと泣き出してしまった。
困ったように二人をあやすが、どちらもしばらく泣き止みそうにない。

PR
<< 昼下がりの猫 HOME お米 >>
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新記事
ブログ内検索
管理人
HN:
仮名
性別:
女性
趣味:
読書
自己紹介:
成人。
みかんの国出身。
エネルギー源は酒。
忍者ブログ [PR]