二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
18歳未満は閲覧不可。
無断転載禁。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
堀鐔小話です。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞー。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞー。
放課後、正面玄関の前を通りかかったファイはその違和感に首を傾げた。
ちょうど帰ろうとしていた理事長に声をかける。
「侑子せんせー、なんだか正面入り口が寂しくないですかー」
「あら、やっぱり分かる?いつもはお花を生けてあるんだけど、今週は華道部の先生が風邪でお休みしてるから殺風景なのよ」
「なるほどー。でもお花がないと物足りないですねー」
「そうなのよー。あら、黒鋼先生。ちょうど良かった」
「あ?」
帰り支度の途中だったのだろう。ジャージの上着を片手に通りかかった体育教師を理事長は手招いた。
「ここに飾るお花を生けておいてちょうだいな」
「は?なんで俺が!?自分で出来るだろうが」
「これから会合なのよ」
任せたわー、とひらひらと手を振りながら足取りも軽やかに理事長は去っていく。
取り残された体育教師は唐突に降って湧いた雑用に頭を抱えた。
嫌な視線を感じて横を窺うと、ファイが瞳をキラキラと輝かせていた。
「黒様生け花出来るのー?すごーい」
からかいではなく、純粋に感動している様子に少しだけ安堵しながら黒鋼は言葉を濁した。
「いや、出来るってわけじゃ…。母親がしてたから見よう見真似でそれらしいのがどうにかっつー程度で…」
「でも出来るんでしょう?」
「…」
好奇心たっぷりの視線に根負けするまで後何秒?
PR