返品不可

女子高生奥様設定小話です。

今年も今日で終わりですね。
原稿も終るといいなあ…。

上司のあまりにあまりなお仕事振りに、同僚と派遣さんとでブチキレながらの仕事です。

お隣の部はいきなり二人もインフルエンザにかかり、とんだ年の瀬だったようです。

大丈夫か、この職場。



拍手ありがとうございます。
一月、二月は休日を利用して更新頑張ります！
アンケート、最後ですのでよろしくお願いします。


では下からどうぞー。

どれがいいかしら、と振袖を広げておっとりと微笑んでいる旦那様のお母さん。いわゆるお姑さんを前に、ファイはガチガチに固まったまま正座していた。

こんな緊張は産まれて初めてだ。

結婚の許可も報告も挨拶も、何もしていなくてさぞ呆れられてしまったろうと思うと、身のおきどころがない。
とにかく、とにかく一言挨拶を、とファイは焦った。

「あ、あのっ、あの…！」
「はい？」




「息子さんをください！」

今世紀最大の失態だったかもしれない。
瞬時に「自分のバカー！！」と心の中で自身を罵倒する。



あわあわと顔色を変え、百面相をするファイに
「返品不可でよければどうぞ」
お姑さんはそう言って笑っていた。