二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
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永住特殊設定小話です。
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「父上、母上、おやすみなさい」
「さいー」
「さいー」
息子の真似をして、双子の娘たちも頭を下げる。
舌足らずなのはご愛嬌だ。
それに応えた領主夫妻の前から、子どもたちは行儀良く自分たちに与えられた寝所へと戻っていく。
父母と一緒に寝るのだと駄々をこねていたのはほんの少し前のことだというのに。
少し寂しさを感じたファイの横で黒鋼が苦笑していた。
「黒様?」
何か知っているのか、と問うたファイに黒鋼は可笑しそうに笑みを押さえた。
笑いを噛み殺しながら、息子がな、と口を開く。
「妹ばっかりだから弟が欲しいんだと」
「おと、うと」
「娘たちも兄弟が欲しいって騒ぐからな。言ってみたんだよ。
夜更かしするような悪餓鬼じゃ立派な兄や姉になれないから、神様が寄越してくれねえだろうなあって」
「…っ!……もう」
頬が赤らむのを感じながら、ファイは黒鋼の唇を受け入れた。
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