金の稲穂

日本国永住設定小話です。

いよいよ十二月の勤務日程が出ました。
年末二週間連勤とかはもうどうでもいいのですが、勝手に、事前相談なく、無断で、公休二日分を買取扱いにされてそのことを一切知らされていなかったのには、久々にストレートに上司くたばれとか思ったわけです。
以上、荒む職場の愚痴でした。


拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

ファイが稲穂の実る田んぼが見たい、と言うので仕方なく黒鋼は連れてきた。
稲の苅り入れ真っ最中だ。邪魔になってはいけない、と言い含めておいたせいか、拍子抜けするほど大人しくファイは農夫や田んぼを見つめていた。

「夕陽にキラキラしてて綺麗だねー」
「お前の…」
「ん？」
「…いや、なんでもねえ」
傾きかけた陽に照らされた髪が、稲穂と同じ黄金色に染まっていたのだと。
そんな言葉を飲み込む。