世界の片隅の奇妙な出会い･十五

紫の上育成計画(笑)の続きです。

今日は一日家を空けているので、長文はないです…。
明日頑張ります。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

新品の自分たちの布団を見た双子は顔を曇らせた。
冬でも寒くないようにと丁寧に綿をうたれた布団は、ちゃんとファイとユゥイそれぞれにある。

「お気に召しませんでしたか？」
しょんぼりとうつ向いてしまった双子の様子に、姫君は顔を曇らせた。
首を横に振ることでそれに応えた双子だが、眉をへにゃんと下げ、シュンとうなだれたままだ。

「あの…、ファイとユゥイのお布団嬉しいのー」
「でもね、…お布団あるから黒さまもう一緒に寝てくれないかなあ、って…」

まあ、と小さく声を洩らした姫は、口元を袖に隠して笑いを堪えたのだった。