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1月22日。
いいにゃんにゃんの日です。
本当はわんにゃんにゃんで書きたいネタがあったけど、体力的に追いつかなくて…(涙)
いつかリベンジします。
ちなみに白猫の性別とか、そんなのは深く考えていません。
では下からどうぞ。
「黒様!どうしよう!」
「ちいさいさんたちが混ざっちゃった…」
慌てるファイと困り顔のユゥイが黒鋼にしがみつく。
すんなり伸びた四肢と艶やかな毛並み。すっかりと成長した双子の白猫たちだが、まだまだすっぽりと二匹揃って黒鋼が受け止められる細さだ。
「混ぜんなよ…。っつーか見分けくらいいい加減つくようになれよ」
はあ、と溜息をつく黒鋼の腕の中、ファイとユゥイは心外そうに拗ねてみせる。
「見分けつくのなんか黒様くらいだよー!」
「だってそっくり同じなんだよー?」
頬を膨らませて言い募る二匹に呆れたように黒鋼にもう一度大きな溜息をつく。
「大体なんで混ざったんだよ…」
「とってもいいお天気だったからー」
「うん、日向ぼっこさせてあげようと思ったんだ」
ね、と顔を見合わせて笑う二匹の視線の先。
『混ざった』と二匹は言った。
猫には贅沢すぎるんじゃ、と常々黒鋼は思っているが、元々飼い猫に甘い(というよりも多分どれが適当であるのか良く分かっていない)飼い主が買ったふかふかのクッションがある。
そのふかふか具合に埋もれるようにして。
黒、白、それぞれ二匹ずつの仔猫がころりところがっていた。
黒鋼の姿をみて、嬉しそうに声を上げるが、クッションのふかふかに埋もれて、ばたばたともがいているようにしか見えない。
ごろごろと黒白合わせて四匹がクッションの上で縺れて混ざっている。
「だから混ぜんなよ…」
「ひどーい!一緒に遊ばせないなんて」
「だって纏めたほうが面倒見るの楽だよー」
そのうち思うように動けない仔猫がだんだん癇癪をおこして泣きそうな声をあげはじめた。
仕方なく黒鋼は一匹ずつ首根っこを引きずってクッションの上から救出してやる。
ぽいっとファイとユゥイの前に放り出された仔猫はお互い様と言うべきか、ファイとユゥイの見分けがつかないらしくどっちに甘えたものかときょとりとしていた。
ファイとユゥイも、目の前に並べられた仔猫がどちらの仔猫なのか分からないので、とりあえず二匹で一緒にわしゃわしゃと撫でて甘やかしてみる。
仔猫は嬉しそうに喉を鳴らした。
「なんで自分の生んだチビの見分けがつかないんだ、お前ら」
最後の一匹をぽいっと引きずり出した黒鋼が呆れた声をあげる。
「だって」
「ねえ」
「「どっちでも黒たんのこどもで可愛いからあんまり気にしてない」」
「気にしろ」
親猫の揉め事など理解できない小さいさん四匹はとりあえず、お父さんの周りでころりと寝転ぶことに決めた。
区別がつかなくっても気にしない。
お父さんお母さんがいるのでいつだって平和なのである。