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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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エロス注意。
こないだの続きです。

久々にがっつり書いた気がする…。
遅くなった理由は皆々様の原稿シーズンでなかなかエロ神が召喚できなかったから…嘘です、年中実力不足の自分のせいです。

エロって気力体力が充実してないと書けませんよね。
いや、精神的には多少病んでてもOKなんですが、体力が!体力が!
書くとなにやらすっごい消耗する気がします。
でも楽しいしテンション上がるんです。

では、残すところリクもあと一つ。
八月は繁忙期なので反応がちょっと鈍くなりますが、出来る限り頑張りますのでご容赦くださいませ。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。









帯紐で後ろ手に手首を縛り上げる。
白い肌に銀色の綾紐が映えて、いらざる邪な考えが黒鋼の脳裏をちらとよぎった。
否、邪で結構。今のこの状況ならばそれが相応しいだろう。
認めるのは癪だが、見知らぬ相手の連絡先を持っていたファイがあまり面白くない。簡単に言ってしまうと妬いているのだ。
元来誰か一人に執着するということの無かった黒鋼だが、唯一の例外だったのがファイだ。
自分自身でも理由もきっかけもわからないくらい惚れこんだのはただ一人だけ。
その相手によそを向かれていい気がするわけもない。
苛立ちに自制を時折忘れそうになる。寝床の中で時として理性の箍が外れてしまい、後悔することが今までになかったわけではない。
けれど今日はファイも同罪だろう。全てを見越した上で黒鋼のことを挑発しているのだから。

噛み付くような口付けを幾度も角度を変えて重ねる。時折甘く鼻を鳴らしくぐもった声が聞こえては肌を擽る。
息苦しそうに身をよじるのを強引に押さえつけ、襟から手を差し込むとそれだけでびくびくとファイの体が波打った。
もうとうに受け入れることを知って、甘く鳴くことを覚えた体だ。
けれど互いの手の内を知り尽くして、それでも予想もせぬような振る舞いに目が眩みそうになることも多い。
知れば知るだけ、触れれば触れるだけ、際限なく深みに落ちていきそうになる。
それが自分だけならば業腹だが、相手もまた同様だと分かるからこそ愛しさが増すのだろう。
嫉妬に駆られ、手酷く扱う自分が滑稽でもあるし、それもまた仕様のないこととも思えた。
息苦しさに顔を背けて逃れたファイの瞳が薄っすらと涙で潤んでいる。いつもならば呼吸の整うまで待っていてやる余裕もあるのだが、今日ばかりはそんな余裕などない。
強引に顔を向かせて、唇を重ねる。舌をねじ込んで吸い出すように相手のそれを絡めとるとファイの肩がふるりと震えた。それに反して痺れでもしたように舌は従順にされるがままだ。
帯を完全には解かせず中途半端にはだけさせたのは黒鋼自身気がせいているせいもあるが、身動きのとり辛いようにという意図もある。
荒々しい口付けにつられてか、肌をまさぐる手も性急になりがちだ。
大きく開かれた太腿の内側を撫で上げられると弱いらしい。つい、と手を這わせると面白いようにファイの体が跳ねて喉が鳴った。
そのまま黒鋼の手は際どい淵をなぞりながら、腰骨に爪を軽くたて、白く滑らかな腹を撫でる。
胸元へと差し込んだ手でなだらかな胸を撫で、胸の尖りを指で押し潰すようにして刺激する。
辛いばかりではないだろう。苦しげな息にも甘さが混じっていることを感じて黒鋼の手は一層大胆に動いた。
柔らかな女の体とは違う、けれど滑らかで手触りの良い肌は吸い付くように手のひらに馴染む。
真白の雪のような肌が花のようにほの赤く色づいていくのを脳裏に過ぎらせ、黒鋼は熱い息をそっと逃がした。
ファイの中心を握りこむと、あえかに唇が戦慄く。ゆるく芯を持ち始めた性器を殊更にじれったいほどゆっくりと撫でるとファイの太腿の内側はかすかに引きつるように反応した。
「あ、…やぁ…」
もどかしそうに腰を揺らすファイににやりと笑みを深くした黒鋼は、身を起こすとファイの金色の髪を纏めている紐を解く。
黒鋼の考えていることが分かったのか、ファイが少々焦ったように制止の声を上げるのを聞き流して、手にした髪紐を立ち上がり始めたファイの根本に少しばかりきつめに巻きつけた。
「ちょっ…!はずして!」
簡単には達せないように縛ってしまってから、強く擦るとファイの口から悲鳴の掠れたような声が零れた。
羞恥に目元を真っ赤に染めて、黒鋼を睨みつけてくるその視線には強さはあれどそれ以上に艶が滲んで怖くも何とも無い。むしろその気丈さがそそられる。
「黒様のサディスト」
拗ねたように黒鋼を詰る声もこの状況では睦言の延長だ。
「今までにも散々分かってただろうが」
耳朶を食みながら性器をなぞる手は緩急をつけ、ファイを追い上げていく。括れた部分に爪を立て、ファイの唇から嬌声を溢させる。
黒鋼の腹の奥でも熱が疼きだして膨らんだ。
追い上げていく手はファイの先端から滲み出る液体にまみれ、くちゅ、と濡れた音を立てる。苦しさと快楽の入り混じった刺激にファイの体は翻弄されていた。
波のようにうねる衝動を瞳を閉じてやりすごす。それとは相反して、白く伸びた足は黒鋼を招き入れるように空をかく。
逃げたいのか、もっと、と先をねだる動きなのか、おそらくファイ本人も分かってはいない。
黒鋼は色づいた頬から首筋に唇を滑らせ、薄紅に染まる肌にも目立つ印を刻んだ。
鎖骨のくぼみに舌を這わせ、僅かに滲んだ汗を舐め取る。ファイの肌の心地よさに時折作り物ではないかと妙な不安が過ぎることもあるが、こうして抱き合い生々しさを曝け出している間はたしかに生きている人間だと思えた。
腕の中に囲い込み、熱に蕩けた瞳が自分しか映していないその時間は確かに互いが互いのものだと思える。
愚かしい思い込みかもしれないが、黒鋼に不安が無いわけではないのだ。
愛しているし愛されている。そうは思っていても、自分以外の誰かがファイに心を寄せるのも理解できないではなかったし、それに応えるファイの心ばかりは自由にならない。
醜い嫉妬に手酷く扱ってしまいそうになる。分かっていて、ファイはそれでも黒鋼を受け入れるから。また愛されているのだと実感出来るのだ。馬鹿げた話だ、と黒鋼は自嘲を漏らす。
もう一度重ねた唇に、ファイは躊躇わずに薄く唇を開いて応えた。


縛めたままファイの中心を口に含むと押し殺した悲鳴が零れた。
いきなり熱い口腔に包まれたファイの先端からはとろとろと透明な液が滲み出して黒鋼の舌を濡らす。
「や、あぁぁっ!」
黒鋼が舌を這わせ、きつく吸上げるとファイの太腿がびくびくと震えた。達せない苦しさに白い腹もひくついて全身を戦慄かせている。
やんわりと歯をあて、噛むような素振りを見せると、ファイは頭を振りぱさぱさと金色の髪が床を打つ音がした。
ファイが前からの刺激に意識を取られている間に、黒鋼は指先で後腔を撫でた。ゆっくりと指を突き立てると、きつく締め付けながらも従順に飲み込んでいく。
最初は動かすことも辛いようなきつい締め付けだったが、愛撫に慣らされた体はすぐに元の柔らかさを思い出し黒鋼の指を受け入れる。
指を増やして含ませ、内壁を開かせるように緩く撫で、何度も抜き差しを繰り返した。
前後からの刺激にファイの口からは甘ったるい声しかもう上がっていない。時折体を揺らして「嫌だ」と溢すものの、本意でないのは明らかだ。
瞳の端からは幾筋も涙が零れ、唇からは甘い熱の篭った吐息が落ちる。
「黒様…、もう、イきたい」
荒い呼吸の合間に懇願するファイに獰猛な笑みを返すと、黒鋼は後腔へ飲み込ませる指を三本に増やした。熱くうねる内壁に自分の理性が焼き切れそうになるのを耐えながら、何もかも知り尽くした体の中をファイの一番弱い部分を狙ってぐい、と押す。
同時に口腔に含んだファイを強く吸上げ、絶頂を促した。
「あ、あぁ…っ!」
根本を縛められているので、先端からは僅かに苦い液体が零れただけだった。逐情することも出来ないまま、ファイは全身を震わせながら昇りつめた。
吐き出すことの出来ないまま迎えさせられた絶頂は長く続く。力の入らない体ははファイの意識とは裏腹に細かく震え、爪先が時折ぴくりと力なくはねた。
黒鋼はファイの屹立を解放しないまま、意識を飛ばしたように呆然と空を見つめるファイの体に覆いかぶさる。
膝を広げて受け入れやすい体勢をとらせると、柔らかく解れた入り口に立ち上がった自分の性器をひたりと押し当てた。
はらはらと零れる涙を一滴舐めとると、亡羊とした瞳が黒鋼を捕らえたのか、揺らいだような気がした。
そのままゆっくりと体を押し進める。丹念に開かせた体は易々と黒鋼を飲み込んだ。快楽の静まりきらないまま繋がる衝撃に、ファイの体ががくがくと震える。
声をあげるだけの力もないのか、時折苦しそうに呻き声が漏れるだけの姿を黒鋼も少し可哀想に思う。
すぐにでも動きたかったが、まずはファイの腕を縛り上げていた紐を解いて両腕を自由にしてやる。
縛られ、体の下に敷きこまれて腕は痺れてまともに動かせず、力なく体の脇に投げ出された。
細波のような小さな震えが引き始めたのを確認して、黒鋼がゆっくりと腰を動かし始めた。
弄っているつもりで、実際には黒鋼自身も煽られている。
茫洋とした蒼の瞳とは裏腹に、中は柔らかく締め付けて黒鋼を離そうとしない。ずるり、と引き抜かれる動きに逆らうように蠕動する内壁に、黒鋼の理性も蕩けそうだった。
「う、っあ…」
浅くかき回す様にしてやるとファイが自分から足を開いて体を寄せてくる。力の入らない腕でのろのろと自分の中心を縛る紐へと手を伸ばすのを黒鋼は止めなかった。
まともに動かせない腕で思うように出来ないのに、その上突き上げられるたびに手は目的から外れて振り出しに戻ってしまう。
自分でどうにか外そうとしていたファイだったが、二度も縛められたまま追い上げられるのは耐えられない苦痛のようだった。
完全に吐き出せないまま、先端から溢れさせたものでぐっしょりと紐まで濡れている。
体を突き上げられるままに震えながらどうにか黒鋼の肩にしがみついて懇願した。
「おねが、い…。紐、外して」
涙声のように弱弱しい吐息が黒鋼の耳を擽る。どうしたものかと逡巡した黒鋼にファイは訴えた。
「ちゃんと…黒様とイきたい」
扇情的に煽るような素振りを見せたかと思うと、健気に可愛らしいことを口走る。
黒鋼は結局溜息一つを溢すと、苛めるのを止めにせざるを得なかった。
濡れて解きづらくなっていた紐に手こずりながら、それでもどうにか解いてやると、たちまちファイの先端からは白濁が溢れ、後腔までも滴り落ちた。
「見ないで」と泣き声交じりにファイが言ったが、解放された前につられてひくつくファイの内側に黒鋼もそれどこれろではない。
背中を強くかき抱き、技巧も何もかもを忘れた荒々しい口づけで薄い唇を貪る。細い腰を鷲掴みにし、思うままに揺さ振った。
泣き声なのか、嬌声なのか。
分からないファイの声だけを耳に、その再奥へと熱を爆ぜさせた。

 

月曜の夕方。
「都合により臨時休業」の札の掲げられた店の前で残念そうに足を引き返す客の姿がちらほらと見受けられた。
だが、その事情までも知るものはあいにくと存在しなかった。
知らないほうがよいこともある。


 

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