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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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ストーカー化学教師の珍しくまともな健気さ。
そんな小話です。

明日は休日なので頑張りたい…色々と…。

拍手ありがとうございます。
お返事は明日させていただきます。

では下からどうぞ。






「はーい、牛スジとトマトのカレーだよー。
あとねー茄子とパプリカの味噌炒めとガーリックオニオンスープ、豆腐と茗荷のサラダもあるよー」

学園内の関連施設で合宿中の剣道部員から歓声があがる。
それはそうだろう。出入りの業者が慰安旅行だとかで、本来ならばこの日の食事はやむなくレトルトカレーの予定だったのだから。

体育教師へのストーキングに熱心な化学教師がそれを聞き付けないはずがなく、彼はすぐさま理事長にお願いして食材を調達すると、瞬く間に剣道部員の食事を作り上げた。
同じカレーだってレトルトとは雲泥の差だ。

これもまた周到な罠の一つではないのかと警戒はしても、二十人を超す人数分の食事を調理していたファイの顔は紅潮し、額には汗の玉が浮かんでいる。
いくら空調の効いた調理室であっても、ずっと火の側で作業をしていて暑くないわけがないのだ。

その労苦を無碍に扱うことなどとても出来ないことだった。

「ねえ、黒様せんせー。美味しい?」

まだ汗の引かないままそう言って笑う化学教師に、不本意が半分、感謝が半分で黒鋼は「まあな」と短く頷いた。


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