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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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にょたですよー。若干アレな感じなので要注意です。
一応エロ寸前。
四月馬鹿シリーズです。

この話の前後もありますが、流しで書いてみたところこの部分はこれで区切った方が雰囲気的にしっくりくると思いました。
ちゃんとこのちょっと前のエピソードやこの翌朝以降のあれこれも考えていますのでまた書きますよー。


昨日は皆様、拍手ありがとうございました。
たくさんの「誕生日おめでとう」拍手をいただいて、凄く嬉しかったです。
仕事の疲れも何もかも吹っ飛びました。
萌えの暴走でこのような個人ブログを書き散らしているわけですが、そんな場所でもこうして見守ってくださる方がいらっしゃるのはとてもありがたく、心強いです。
お礼に代えまして(なるかどうかは分かりませんが・笑)これからも日々の更新を頑張りたいと思います。


では下からどうぞ。


 









金髪碧眼美女に裸で迫られる。
そんなシチュエーションを本気で語る人間がいたとしたら誰しもこう答えるだろう。


「AVの見過ぎだ」




だとしたら。
今自分の置かれている状況というのは何なのかと黒鋼は妙に冷静な頭の片隅で思った。
腕の中には、羞恥と覚悟に身を震わせる女がいた。
身に纏う物は何ひとつ無く、ただその体だけで黒鋼に身を委ねている。
淡い金色の髪を揺らし、引き込まれそうな青色の瞳を潤ませて、震える唇がそっと黒鋼の耳に囁く。それは甘い毒にも似ていた。
「ずっと、好きだったんだよ…」
真白の裸体。柔らかな二つの丸みを黒鋼の胸板に押し付けるような体勢で、つい先ほどまでただの同僚だったはずの女が――ファイが儚く笑って見せた。
「オレ、そんなに魅力ない…?」
傷ついたようなその顔にずくり、と黒鋼の背筋に痺れが走る。
最後の理性でもって引き離そうとした手はファイの肩にかかったところで動きを止めた。
今現在、抱きつかれている体勢で危機感を感じているのは触覚。もしこのまま勢いでその体を引き離してしまえば…。
柔らかな乳房とその下、下腹部からなだらかなラインを描く下肢が何も纏っていない事実をその目に焼き付けることになる。
今だって、薄い肩の骨の向こう。震える肩甲骨から腰までの緩やかなカーブと、薄い肉付きだが形の良い臀部、その色の白さに目が眩んでいるというのに。
我が身ながら、身勝手な男の性に舌打ちしたい気分になる。
けれど、逡巡する黒鋼をファイがどう思ったのかは明白だった。
「オレのこと…女としては見られない?」
抱きついたときと同じように唐突にその体が離れていく。

黒鋼が戸惑っているのは、ファイの行動にではない。
その行動に驚き以外の衝動を感じ始めている自分自身にだ。

白く張りのある乳房とそのままかき抱けば折れてしまいそうな細い腰、うっすらと肉を纏う下肢の中の淡い繁み。
何もかもが男の眼前に晒されて視線を逸らさせようとはしない。
淫らな動きひとつ思いつきもしない体。わざと腰を揺らすなり、隙を見せつけてやれば、たちまちにその媚態で男をのめり込ませることが出来るはずなのに。
男を誘うことすらままならない相手が選んだのは、捨て身とも言える真っ向勝負で技巧や計算などありはしない。
色気よりも必死さの勝るその姿に、劣情を感じるのは自分が下卑た欲望でもって相手を見ているからに他ならない。
そう分かっているのに、黒鋼はファイの体から目が逸らせず、いつの間にか汗ばんでいた拳を握り締めた。
唾を飲み込もうにも口内はカラカラに乾いていて、呼吸が乱れたに留まる。

室内の煌々とした明かりの中、ファイは微笑んで見せた。
「勝手なこと言って…ごめんね」
泣き出しそうに微笑んで。そのまま黒鋼の手から逃れるようにその身を離そうとした。


逃がさない。


そう言葉に出来たのかどうかは定かでなかった。
気が付けば女の体を組み敷き、ひたすらに唇を重ね合わせる自分がいることに黒鋼は驚きはしなかった。
舌を絡ませ呼吸を奪い、唇を吸い、欲望の何もかもを叩きつける。

いったいいつから、どちらが先か。いくつもの問い掛けが浮かんでは唇から紡がれる前に荒い吐息にかき消される。
 


快楽に呑まれていく。
何よりもそんなことを自分自身に許している自分が黒鋼は不思議だったが、腕の中で震えるファイの前には些細な問題だと容易く霧散していった。
いまはただ、この熱に溺れていたい。

啜り鳴くように「好き」と繰り返すファイの差し伸べる腕に、自分こそ絡め捕られているようだと思いながら、強くその身をかき抱いた。


 

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