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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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永住特殊設定小話です。

拍手ありがとうございます。コメントのお返事は休みに入りましたらさせていただきますので、もう少々お待ち下さいませ。

では下からどうぞ。








彼の母親は魔術が使える。
日本国最高位の巫女、月読の君にも匹敵する魔力の持ち主らしいが、彼にとっては優しくて厳しい母親で、それ以外の姿など想像も出来ない。

そんな彼が初めて母親を凄い魔法が使えるのだと確信したのにはある理由がある。


肌の色は何だか真っ赤で、髪の毛の色は薄くて、体は本当に骨があるのかと思うくらいぐにゃぐにゃで、人の言葉が通じるとも思えない妙な物体だった。

侍女たちが「お可愛らしい姫君」と口々に褒めそやすのに、思わず絶句した。
だって猿の出来そこないにしか見えなかったのだ。

妹、と呼ばれる存在が生まれた時の彼の感想はとかく「理解不能」その一言に尽きた。

それから数ヶ月。

薔薇色の頬とフワフワの金茶の髪。
ぱちりとした瞳はそれぞれ一対の赤と一対の青。
生まれたばかりの時は猿未満にしか見えなかった姫君が、目が合った瞬間たとえようのない愛らしさで兄に微笑いかけた。

双子の妹の変貌ぶりに「母上はすごい」と眼を見開く若君がいた。


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