子どもの試練･第一歩

永住特殊設定小話です。


こないだ従姉に赤ちゃんが産まれました。
小さいころから泳ぎや自転車の運転なんかを教えてくれたお世話になってるお姉さんなので、すごく嬉しいです。
赤ちゃんも一回見てみたいなあ。


拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

小さい男の子ならば誰しもいつかは通る道。


「俺大きくなったら母上と結婚する！」

ある日、諏倭の若君は満面の笑みでそう言った。
実に微笑ましい家族の一幕だ。

だが。

その父親はというと、顔色一つ変えずにあっさりと息子の言を却下した。
「あれは俺の奥だから駄目だ。
お前はよそをあたれ」

母親はというと、まるで少女のように頬を染めていた。

「ごめんね～。息子としてはこれ以上なく愛してるけど、男の人として愛してるのは父上だけなの」

滅多に泣かない若の大泣きに、皆が大慌てしたのはそれから数秒後。