二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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日本国永住設定小話です。
ファイが日本国に住んで、四季の移り変わりに驚くといいなあ、と思っています。
昨日仕事帰りにお城の堀端の桜を見て、柳と桜の姿が本当に綺麗で見とれてました。
学生時代よく通った別の道は石垣を見上げると桜の花と笹が空を覆っているように見えて、満開の時期になると風が吹くたびに花吹雪がおこって狭い道一面に花びらがはらはらと落ちてくるのが美しかった…。
そんな光景は一年のうちにほんの数日だけなので、運よくめぐり合えるとそれだけで幸せでした。
通販関係の連絡は現時点までにいただいたものは全てお返事済みです。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞ~。
ファイが日本国に住んで、四季の移り変わりに驚くといいなあ、と思っています。
昨日仕事帰りにお城の堀端の桜を見て、柳と桜の姿が本当に綺麗で見とれてました。
学生時代よく通った別の道は石垣を見上げると桜の花と笹が空を覆っているように見えて、満開の時期になると風が吹くたびに花吹雪がおこって狭い道一面に花びらがはらはらと落ちてくるのが美しかった…。
そんな光景は一年のうちにほんの数日だけなので、運よくめぐり合えるとそれだけで幸せでした。
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では下からどうぞ~。
水を湛えた堀は要塞としての城の防御であるとともに、美しい景観として眼を安らがせる。
ファイの眼を奪ったのは、堀の上にその枝をはり出し淡い月明かりと篝火にほのかに照らし出された桜の並木だった。
春の柔らかな風がそよと枝を揺するたびに揺れる花は、だがどこにそんな力強い生命力が蓄えられているのかと驚くほどにしっかりとその美しい姿を崩さない。
水辺にうわった柳の緑が、優しくそれに寄り添うように揺れている。
更夜、城からの家に帰るため通用門を潜り抜けたファイは、その光景に息を呑んだ。
昼間に見飽きるほどに何度も眺めた光景が、夜という時間を纏うだけでこんなにもその顔を変えるだなんて。
いっそ妖しくさえ思えるほどに美しい薄紅の花を咲かせる木と、しなやかな中に力強さを秘めた緑の葉。
見入ってしまったファイに黒鋼がどうしたと声をかけるが、彼も程なくファイの見詰めるものに気がついたらしい。
堀の水に、仄かな光源に浮かび上がる桜の花がぼんやりと映しこまれていた。
さやとそよぐ風が幾度も幾度も花を、葉を、揺らす。
「これが、君の暮らす世界なんだね…」
夜桜と柳の風に揺れる様に眼を奪われたファイが、ポツリと呟いた。
感嘆が滲むその声音に、黒鋼はくっと唇を緩める。
「お前もだ」
やがては花弁もはらはらと散っていく。
けれど、幾度も巡る季節のたびに花開くように、何度も何度も。
訪れる季節を受け入れながら、生きていくのだ。
これからも。
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