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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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日本国永住設定小話です。
明日は土用の丑の日。
あと、今年も二の丑の日があるのですね。

「う」つけば何でもいいので朝ごはんにうどん食べよう。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。







鰻を食べに来たはずなのに、何故か通されたのは布団の敷かれた部屋だった。

「何、これ…」
「鰻屋だからだろ」
訳が分からず呆然と呟くファイに、黒鋼はあっさりと言ってのける。
だから何故、と聞き返そうとしたファイの体は次の瞬間、褥に沈められていた。
「え?」
何がどうなっているのか。
混乱するファイの上で黒鋼が笑う。
「上等な店はな、客に一番美味いもんを食わせるために注文を受けてから作り始めんだよ」
美味な食事はもてなす店側と客との連携なしには完成しない。
成程、とそれには素直に感心する。
だが、それでもファイの疑問の全てが解消出来たわけではない。
怪訝そうに首を傾げるファイの上で黒鋼はとんでもない事実を教えてくれた。

「特に鰻を焼くのにゃ時間がかかってな。
ちょうど一戦終えりゃ具合がいいって寸法だ」
言い終わらないうちにファイの着物の裾を武骨な手が割る。
嘘だろう、と反論したい時には既にあられもない姿だ。
「黒様っ、ちょっと待っ…!」

暗転。


「もうそろそろお召し上がりになれますよ」
襖の向こうに店の人間の声を聞きながら、ファイは布団の中で
「ありえない、こんな文化…」
そう呟いた。

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