世界の片隅の奇妙な出会い･九

子育て話です。

今日は法事でバタバタして、今原稿してるので今日はここまで…。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

「「熱い…」」
米を小さく挽いた挽割粥を一口、口に運んだ双子が驚いたように瞳を瞬かせた。
男所帯で用意できる食事などたかがしれている。
今朝だって双子に用意したのは粥と漬物と味噌汁。
今日は箸ではなく木の匙を持たせている。

幼子には熱すぎたか、と心配する黒鋼を他所に二人は至極ご機嫌で「熱い」「熱い」と言い合っている。

不思議に思った黒鋼が、熱いなら冷ましてから食えと言った。

しばし双子は躊躇う。

「あのね、ファイもユゥイも初めてなの～」
「冷たくないご飯食べるのも、二人以外の人とお喋りしながら食べるのもー」
「いつも冷めたスープとか固いパンを別々に一人で食べさせられてたから。今ね、すごく嬉しいのー」

うるさくしちゃった？ごめんなさい、と謝る双子の頭に黒鋼は手を置いて、ふわふわの髪の毛をがしがしと撫でた。