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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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にゃんこパラレルの続きです。
どうでもいい裏設定ですが、動物病院の受付のお姉さんは北都ちゃん。
北都ちゃんの双子の弟が飼っている猫が先生のところの猫に気に入られて、今にも食われかねない状況です(笑)


日々、才能やら力量の不足している自分を自覚して落ち込みそうになるのですが、今もし「ひとつだけ欲しいものをあげる」とか言われたら、迷い無くこう答えるんだと思います。

「身長を5センチ」


切実。これ切実。3センチでもいいから。
体重は頑張れば減らすことが出来るけど、身長は伸びないんです…!


文才や画力は自分がじたばたして手に入れないと、実感も満足感も無いのだと思います。
(でも売ってるコンビニとかがあったら絶対買いに行く)

だから、そんな風にじたばたして書き上げたものにコメントや拍手をいただけるのが何よりも励みになるんだなあ、と感じています。
自分が好きで書いていることに対して、誰かが声をかけてくださる、というのがもう奇跡。
ありがとうございます。


では下からどうぞ。









僕は縁結びよりも恋敵の暗殺の方が得意なんですが…。
そんな物騒な獣医さんの発言に「殺っちゃダメー!」と心の中で叫びながら、真っ白な毛玉二匹は尻尾を逆立てた。

「方法が無いわけではありませんよ」
ぱちり、と二匹は目を見開く。
突然に与えられた事態を打破する解決案に、ファイとユゥイは迷わず飛びついた。
「「先生!」」
ぴっと姿勢を正し、獣医の前に並んで自分たちに出来る限りの礼儀正しさでお願いした。
「「なびかない雄猫をメロメロパンチにする方法教えてください!」」


要するに雄猫の本能に訴えかけるのだと獣医は言った。
そのためのフェロモン誘発剤とやらを処方してもらい、ファイとユゥイは黒鋼篭絡のために大きな一歩を踏み出そうと決意する。
ちなみに薬の代金は飼い主のアシュラさん持ちだ。
今まで生活費も医療費も全額負担なのでファイもユゥイも気にしていない。当たり前だと思っている。
アシュラさんも仕事以外では案外天然が入っている人なので、その日の診察料がやたらと高いことにも気がついていなかった。
決意に燃える二匹が元気になっているのでとりあえずは一安心。

問題があるとすればただひとつ。
「これは希釈用なので、薄めて使ってくださいね」
いざ決戦とばかりに燃える二匹が、そんな獣医の説明をまったく覚えていないことだった。


翌日。
いつものようにパトロールに出かけたボス猫は、聞きなれた仔猫二匹の悲鳴を聞きつけた。
最近姿を見ていなかっただけに心配していたのだが、鳴き声が尋常ではない。
慌てて駆けつけた黒猫の目に、何とも奇妙な光景が飛び込んできた。

「にゃー!!あっち行ってー!」
「にゃー!!ファイとユゥイのお婿さんになっていいのは黒たんだけなのー!」
塀の上で半泣きになってみゃあみゃあと叫ぶ二匹の足元で。
何匹もの雄猫が求愛の鳴き声を放っていた。
好きだー、愛してるー、ヤらせてくれー等等。
好き勝手に鳴いては二匹の気を引こうと必死なのだろうが、かえって怯えてしまった二匹は塀の上から一歩も降りてこようとはしない。


「…あいつら何やってんだ」
猫も頭痛を覚えるのだろうか、そんな疑問が黒猫の頭をよぎった。


 

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