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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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高校生パラレル設定の小話です。

拍手ありがとうございます。
後でお返事いたします。

では下からどうぞ~。








どこぞのクラスの女子にファイが呼びだされたのを見て、男子生徒はまたかと羨ましげに視線を向ける。
それが可愛らしい女子相手ならば尚更だ。
人当たりの良いファイが女子の間でも人気があるのは当然で、今までにもこうして呼び出されることはあった。
しかしながらそのことごとくを断ってしまうファイに、男子は羨望の眼差しを向けながらもけして悪感情を持つことはない。
何故か。

ややもして一人で教室に戻って来たファイは、一人の男子生徒にタックルをかけるような勢いでその背中にしがみつくと、いきなりぼろぼろと青い瞳から涙を溢した。
「黒たん~!」
べそべそと年甲斐もなく泣き顔をさらすファイに黒たんよばわりされた黒鋼は溜め息をつく。
「今日はどうした」
「…好きです、って言われて…キスされた」
おおっ、とどよめく教室と裏腹にファイはさらなる爆弾発言を発した。

「気持ち悪い…」

「…おい」
「だって唇って粘膜なんだよー!
粘膜を他人の粘膜とくっつけるってあり得ないよー!」
「…」
そんな問題だろうか。
男子生徒たちは恋愛に激しく不向きな価値観で生きているファイのことを、羨ましいとは思っても、けして妬むことはない。
今だってごしごしと唇を手の甲で何度も拭っている。
初心というのではなく、感性がそもそも一般からかけ離れているのだ。
気持ち悪いよう、と繰り返すファイを黒鋼は呆れながらも好きなようにさせてやっていた。

 

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