小話というか覚え書き？

堀鐔学園は今日も平和です。
なんということもない日常のひとこま。

「黒たん、黒むー、黒ぴょんせんせー！」
「やかましい!」

廊下を走るな！と続けて怒鳴る黒鋼の真正面に一向にスピードを落とす気配のないファイが飛び込んでくる。
微塵も体勢をぐらつかせることなく化学教師を受け止めた黒鋼は、そのまま猫でも扱うように襟首を後ろから掴みファイを引き剥がした。
いくら細身であっても片腕だけでいいように扱われれば男としてのプライドが傷つきそうなものだが、ファイは構ってもらえる方が嬉しい。
あのねー、と体育教師の不機嫌などさらりと流してしまう。

「仲良しだね、黒鋼先生とファイ先生」
ひまわりがにこにこと、じゃれ合う教師達を見つめる。廊下は向かいの校舎の窓からも大変見通しが良い。
同性を抱きとめ慣れるのは果たして如何なものかと思ったが。四月一日はそれを口にしないのが一番懸命な方法だと経験則で分かっていた。






ひまわりちゃんに他意はありません。ないからこそピンポイントでクリティカルヒットを食らわされるときがあるんでしょう。主に四月一日が。

抱きつくと最初は避けられてたりどつかれたりするのが、少しずつ受け止めてもらえるようになって嬉しいファイ。（黒鋼はただ面倒になって放置しだしただけ）

小麦粉本以来、化学教師はストーカーだと信じて疑っていません。
きっと保険医とストーキング同盟を組んでいるものと思われます。
後援者は侑子てんてー。
あと、ほりつばだとストレートにファイに（黒鋼限定で）セクハラ発言をさせてもいい気になってきます。
公衆の面前で「ゴム買ってきてー」とか。