二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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学生設定。
ファイは一応女子高生のつもりで書いていたけど、男の子のままでも違和感がないことに今気がつきました。
ファイは一応女子高生のつもりで書いていたけど、男の子のままでも違和感がないことに今気がつきました。
03. だって、(お菓子なんて作れないのに)
店頭に山積みされた商品が恨めしい。
ファイは初心者用のキットが多数並べられた一点を睨みつけるように凝視する。
可愛らしくラッピングされたチョコレートが飛び交うこの時期。
去年までのファイならば友達同士の交換や義理とは言え、誰にどんなチョコレートを贈ろうかと思案してそれ自体を楽しんでもいたのだが…。
(作れるわけないでしょー)
料理は苦手ではない。
菓子作りも同様で、むしろ人並み以上にこなす自信はあるし、周囲の評判も悪くはない。何よりも自分が作るのが好きなので、毎年お手製のチョコを友人たちにお裾分けしていた。
が、ようやく口説き落とした恋人は尋常でない甘いもの嫌いだった。
キッパリと「迷惑だ」などは言われたことはない。
しかし、不得手とするものを知っていてわざわざ押し付ける気にはなれない。
一年の中で何回か、記念になったり、特別な日になりそうな日だからなおさらに。
愛や恋を連想させる可愛らしいパッケージを諦めて、結局コンビニでカカオ80%を謳い文句にするチョコを買った。
差し入れだといって渡してしまえば、彼ははたしてバレンタインという年中行事に気がつくだろうか。
(バレンタインなんて早く過ぎちゃえー)
女の子が楽しみにしている日をこんなに恨めしく思うときがくるなんて、ちっとも予想していなかった。
チョコレイト五題
capriccio(http://yucca.b7m.net/capriccio/index.htm)
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