兄弟

永住特殊設定小話です。

通販案内は昨夜送りました。
まだ届いていない、という方は御一報くださいませ。

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では下からどうぞ。

妹たちが産まれて、兄になったんだから二人を守ってやらなきゃ。
そう意気込む息子の頭を撫でて、黒鋼は目を細めた。
「ああ。だがお前も妹たちに守られることを忘れんな」
「俺が？どうして？二人ともまだ赤ちゃんなのに、どうやって？」

きょとんと金色の目を瞬かせて、息子は不思議そうに首を傾げる。
兄なのに妹に守られる、というのが少し不満そうだ。
唇を尖らせた息子の頭を、父親の大きな手が撫でる。

「昔から男にとって血を分けた姉妹ってのは、悪しき力や善くないものから守ってくれる力があると言い伝えられてるからな」
ややあってぱしぱしと瞳を瞬かせて、息子はそうか、と頷くと
「うん、分かった」
と元気な返事をする。

そんな成長を微笑ましく見守る黒鋼に、息子はにぱぁっと笑顔を向けた。

「でも、俺次は弟がいい！」