どうしようもない衝動

堀鐔小話です。

通販関係の案内は確認出来た物から順次処理いたします。お手元に届くまで少々お待ち下さいませ。


それと今更ですが、謝罪を。
当方の入稿ミスにより、再録集の表紙にせっかく相棒が作ってくれたモノクロ原稿が使えていなかったです。
相棒は「いいよ」と言ってくれたのですが、あり得ないミスですみません。

超秀逸なカラーカバー＆帯は無事なのと、本文自体には影響ないため今回はこのままの形にさせていただきますが、本当にすみませんでした。
今後このようなことがないように細心の注意を払っていきたいと思います。
(いくらカバー下とはいえ絶対相棒作のが良かった…)

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。

突然にょきっと二本の白い腕が伸びてきたかと思うと、それは次の瞬間黒鋼の髪をわしゃわしゃとかき回した。

「…何しやがる」
怒るよりも呆れ果て、げっそりと呟く黒鋼の前で、ファイはへにゃりと眉を崩した。

「だってね…、だってね」
「ああ？」

「黒様のこと好きだなーって考えてたら、好きな気持ちがどんどん出てきて体の中いっぱいで、それでも足りなくて溢れ出してきちゃってる気がする…。
すごくどうしようもなくなって、どうしたらいいのか分かんないよぅ…」
「…」

「ちょっとー。大の男二人が何照れ合ってんのよ」
見てる方が恥ずかしい。理事長の言は正鵠をえていた。