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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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永住小話です。
姫君とファイの内緒話。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。







故郷を無くした領主の息子とそれに何かと目をかける年下の姫。
親密な二人の間柄を邪推するものは昔から少なくはなかったらしい。
それを今更に伝え聞き、姫君はころころと笑った。

「ありえませんわ」

それならば私は何人の情夫を持っていることになりますやら。
さらりとそんな大胆なことを言ってのける姫の顔はどこまでも涼しげだ。

「確かに私は黒鋼が好きですわ」
でも…、と声を潜める知世の悪戯っ子のような瞳につられて、ファイも身を乗り出す。
「お姉さまのこともファイさんのことも大好きなのです」
微笑む姫の顔は、ファイがとっさには何も言えないほど大人びていて神々しい。
どこまでも尊く、気高い有り様に、彼女の心がけして恋情ゆえの思慕に傾けられているのではないと知れる。

「恋とか、愛とか。
近くにいすぎて、きっとそんなものはいつの間にか通り過ぎておりましたわ。
もしかしたら、そんなものに目移りする間もないくらい大事だったのかも知れませんね」
そう笑う笑顔の清らかさには、誰しもが頭をうなだれるだろう。

恋ではなく、恋よりも純化された聖心が、ただ眩い。

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