世界の片隅の奇妙な出会い･二十一

忍者の子育て話です。

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麦飯に焼きメザシ、根菜と油あげの煮物、大根の漬物と昆布の佃煮。
帰りにふらりと立ち寄った小料理屋で、二人前にもみたないそれを買う。
足元にまとわりつく双子の子どもたちが、嬉しそうに待っている。

城で知世姫やら二人のことを可愛がっている侍女がもっと珍しくて豪華な菓子や食事を与えているだろうに。
二人とも口を揃えて「黒様と一緒のご飯がいい」と言うのだ。