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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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カナリアの見本。
あまりにも書くのが遅くなってるからちょっと罪滅ぼし。
でもこの見本ファイの出番なーい。orz

でも黒双子で今回は色々と自制しない予定なので、苦手な方は逃げてください。
主に年齢指定的な意味で自制しないつもりなのでマニアックに、なるか…も。ファイ×ユゥイとかユゥイ×ファイとかねー。
でも某さんとか某さんには「もっとー」とか「ぬるいです」とか言われるかもしれない。

頑張ろう。


では書き下ろし一部抜粋は下からです。







 整った造作に浮かぶ笑みが綺麗過ぎるのも恐ろしいものなのだと、黒鋼はしみじみと実感した。こんな時であるのに、といささかの自嘲もある。
 よそ事を考えている黒鋼に目敏く気がついた愛人の瞳に静かな怒りが灯されているのをみて素直に手をあげて降参することにした。
 ユゥイがここまで起こっている原因は自分だ。
「あいつは無事なのか」
「無事でなければオレはこうして貴方の前にいないよ」
「見舞いは…」
「会わせない」
 きっぱりと言い切られ鼻白む。
「黒鋼、貴方だけが悪いのでないことは分かってるんだ。でも、今すべきなのはオレたちのところに来ることじゃない。ちゃんと問題を解決してから来て。そうでなければファイにも会わせない。次に来てもオレも会わない」
 ひたと黒鋼の瞳を見据えるユゥイの瞳には断固たる決意が浮かんでいる。
 そこにあるのは怒りばかりではない。たしかに黒鋼本人をも案じる色が滲んでいて、それを見て尚、我を通すことも出来ない。
 歳を重ねても自分の思い通りになることばかりではない。自嘲をこめた苦い笑みを唇にはき、「そうか」とだけ呟く。
 ユゥイの白い手が黒鋼の頬に添えられ、労わるようにゆっくり輪郭をなぞっていく。
「無理はしないでね」
「ああ」
 優しい囁きに少しだけ甘えてこつん、と額を合わせる。黒鋼よりも少し低いユゥイの体温が心地よかった。口付けようと近づけた唇は指先でそっと押し留められる。駄目だよ、と微笑みながら甘さを含ませた拒絶にはすっかり怒りの色はない。窘めるようにするりと黒鋼の唇をユゥイの指が撫で、小さく囁いた。
「君のこと、苛めたいわけじゃないよ」
「分かってる」
 最後にもう一度だけ抱きしめると、仄かに水のような香りがした。



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