二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
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日本国永住特殊設定小話です。
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頭は黒鋼の握り拳よりも小さい。
お腹を空かせては泣く。
眠たくなっても泣く。
一人で歩くことだって出来やしない。
それなのに、黒鋼やファイの声を聞いたとたん、姿を見た瞬間、心から安心したように笑うのだ。
この子は、産まれたばかりで何も知らないのに、大事なことはちゃんと分かっている。
指でその小さな手をつつけば、予想外に強い力で握りしめられた。
「お前は…俺みたいにはなるなよ」
独白のつもりだった。
自分のように、怨讐に溺れ大切なことまで見失うようにはなるな、と自戒をも込めて。
ふと隣からくすくすと軽やかな忍び笑いが響いた。
「君みたいな男になればいいよ」
聞こえていたのだろう。ファイがそっと囁く。
そして赤子の柔らかな頬をつつき、優しく笑った。
「父上みたいに生きてくれればいいよ」
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