君のこともっと知りたい

大学生パラレル、同居後な二人です。
思えば去年のバレンタインにこの二人を書いたのがこのシリーズの始まりでした…。

…自分でも知らない間に一周年過ぎてました。

今日は某本田菊氏のお誕生日です。
そんな日だというのに、仕事は早出。寒いよう、眠いよう。
腰痛持ちにはまだまだ辛い季節です。

拍手ありがとうございます。
コメントへのお返事は夜させていただきます。


では下からどうぞ。

「え？嘘！黒様チョコたべられたの！？」


信じられない、と顔にありありと浮かんでいる同居人兼恋人に黒鋼は苦笑する。
「別に食えねえわけじゃねえぞ。あんまり甘ったるいのはごめんだがな」
むしろビターやブラックチョコならばその仄かな甘味と苦味が焼酎やウイスキーのつまみにちょうどいいのだ。
本人は何ほども思っていないが、それを知らなかったファイは頬を膨れさせて盛大な抗議の声をあげる。

「も～、早く言ってよー。
オレ何にも用意してないよ」
「構やしないだろが」
「オレがあげたかったんだよー」

拗ねて膨れ面をしていてる恋人の様子がいつもよりも幼くて、それが満更でもなく可愛らしいのだとは言えそうにない。
黒鋼の心中など知らないファイはむー、とむくれた声をあげて、週末に一緒にチョコを買いに行くのだと約束させた。