二次創作中心ブログ。
ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。
妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。
同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。
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無断転載禁。
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園児設定バレンタイン小話です。
襲いくる謎のめまいと胃痛に悩まされつつ、明日の仕事が終わったら翌日は休日だがんばれ自分、と言い聞かせる日々です。
拍手ありがとうございます。
では下からどうぞ。
襲いくる謎のめまいと胃痛に悩まされつつ、明日の仕事が終わったら翌日は休日だがんばれ自分、と言い聞かせる日々です。
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双子は割れた煎餅を呆然と見ていた。
それぞれ元はハート形の青のり煎餅とざらめ煎餅を見つめていたが、段々とその顔が泣き出しそうに歪みはじめる。
「割れちゃった…」
「黒たん、おせんべいなら好きかなって思ったのに…」
くすん、と泣き始めた双子の頬を黒鋼が慌てて拭いてやるのだが、涙は止まりそうにもない。
普段から口下手な子どもに気のきいた言葉などすぐに出てこようはずもなく、おろおろしながら一生懸命次から次へと溢れる涙を拭ってやるしか出来ない。それでも、なんとか双子が泣き止むように頭をフル回転させる。
「あのな、割れたのははんぶんこに分ければいいと思う」
「…はんぶんこ?」
「黒たんとファイでお煎餅はんぶんこ?」
「黒たんとユゥイでお煎餅はんぶんこ?」
「うん」
そっかあ、と今まで泣いていたのが嘘のように双子は笑った。
煎餅が割れてしまった原因は双子がいつものごとく猛ダッシュで黒鋼に体当たりしたからなのだが。
二人が笑ったのでまあいいか、と黒鋼は思った。
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