[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
これからカラオケ行ってきます。
とりあえず日本国と女体を上げられてよかった~。
では下からどうぞ。
白い頬には目立つ引っかき傷が残っているし、打撲の跡もちらほら見受けられる。
何よりも、紐で縛り上げられでもしたらしい手首の痣と、自分では着衣のたるみやずれを直すことのできないファイの着物が無様に乱れていた。
当の本人はというと、いつものにへらっという笑みを崩さず、今も黒鋼の前にたたずんでいた。
乱暴をはたらかれそうになったのだと、聞かないでもしれた。
同性相手にまさか、と俄かには信じられない者でもどんなに察しの悪い者であっても、今のファイの有り様を見れば疑いようはないだろう。
言葉の通じないのを理由に、黒鋼がファイを置いて一人戦場に出ていた間のことだった。
事情の何もかもを知っているのだろう夜魔族の軍医が黒鋼に、どうか今夜は落ち着いて休めるようにしてやってくれ、と声をかけてくる。
ため息を一つ。吐いた黒鋼の心情など知らぬげにファイは躊躇いもなく黒鋼の懐に身を預けた。
背は確かに高く肩だって女とは見間違いようもない。だが、屈強な男達の集団にあってはその細さも容姿の異様も要らぬ興味をそそられる原因となったのだろう。
厄介だが、それはファイのせいではない。
オレ迷惑かけちゃった?怒った?と目で訴えるファイの頭をくしゃりとかきまぜて安心させるように幾度か撫でる。
すぐに「なぐさめて」と言わんばかりに頭をぐりぐりと押し付けてくるのが本当に猫のようだった。
問題はただ一つ。
四人まとめて兵士を再起不能寸前に追い込んだ事実を、夜叉王にどう言ったものだろう、ということだった。
一応の雇主の手前どうするかと思いはしても、黒鋼本人の中では意に添わぬ相手を複数で手込めにしようとした挙句完膚なきまでに返り討ちにあっている阿呆にかける情けは一切無いにせよ。