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二次創作中心ブログ。 ただいまの取り扱いは忍者×魔術師。 妄想と現実は違う、ということを理解した上で二次創作を楽しめる方はどうぞ。 同人、女性向け等の単語に嫌悪を感じる方は回れ右。 18歳未満は閲覧不可。 無断転載禁。
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のばらシリーズ小話です。今まで魚は切り身でパックか冷凍だったファイ。

のばらシリーズはお年賀ネタもありましたがうっかり書き損ねました…。


通販に関するお問い合わせ、昨日までにご連絡いただいた分には全てメールを返しています。
もしまだ届いていないようでしたらご連絡下さい。

拍手ありがとうございます。

では下からどうぞ。







大会間近の部活はどうしたって帰宅時間が遅くなる。
いつもは図書館なり教室なりで時間をつぶして黒鋼を待っているファイに、先に帰っていろと告げた自分の判断は間違いではなかったと黒鋼はすっかり黒くなった空に思った。
からり、と玄関の引き戸を開けると母親の朗らかな笑い声が聞こえた。
いつも淑やかな母が珍しいこともあるのだと、そのまま台所の出入口の暖簾をくぐる。

「あー、黒様!お帰りなさいー」
「お帰りなさい」

何故か恋人と母親が仲良く台所に立っていた。




晩御飯のおかずは鯖の味噌煮だった。
「遅くなったから泊まっていきなさい」
と言われるままに、ファイが風呂を使う間にそっと母親が打ち明けた。

「ファイちゃんお魚売り場でずっと迷っていたみたいだったのよ」
そう黒鋼に教えてくれる母は笑みを絶やさない。
生魚が苦手なファイがどう思って魚を買いに行ったのかなんて。

「貴方がお魚好きだから食べさせてあげたかったのねえ」


黒鋼の顔からはなかなか赤味がひかなかった。

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