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これで多分終わり。多分。(といってネタが思いついたらまた書くんだろうなあ、と)
親知らず抜いてきました。
麻酔の注射が一番痛かった…。グサグサ刺さるんだもの…。
というわけでご飯食べれてません。
特に食べてはいけないということも無いらしいのですが、やっぱり違和感がするので。
とりあえず抜いた後に気をつけることは、激しい運動はしない、長時間お風呂に入らない、アルコールは控える、といったことでした。
血がどばっと出るからだそうです。
アルコール…今までだって痛くてちゃんとご飯食べられなかったのにこの上私の楽しみをどれだけ削る気でしょうか、私の口内は。
サクラフリッツァンテ買ったのに~!!
拍手ありがとうございますvv
では下からどうぞ~。
にゃあにゃあとかしましく、何かと黒鋼にくっついていたがる――何も無くてもくっついていたがる二匹の様子がここ数日おかしい。
きゅうにぴくりと耳を立てて頭をぶるぶる振ったかと思うと、次の瞬間にはへちょりと耳を伏せて俯いてしまっている。
そわそわとして落ち着きが無く、二匹してうんうんと唸りながらお互いにぎゅっと抱きつき気を紛らわせているようだった。
黒鋼を強引に「お婿さん」にした時にはまだ幼さの残る姿だった二匹だが、猫の成長期は瞬く間に過ぎていく。
まだ柔らかさの残る輪郭ながらも四肢はすらりとしなやかに伸び、愛らしさと色香の中間をなんとも絶妙なバランスで保っていた。
人間でいうなら十代半ばと言ったところか。
しかしながら本人たちはそんな自分たちの成長には一切頓着せずに、仔猫の頃と変わらずに黒鋼に臆面もないラブコールを繰り返す日々だったのだ。
そんなに大騒ぎするようなことでもないくらいの不調ではあったけれど、さすがに数日続くと黒鋼も心配になってくる。
当の二匹も自分たちの不調の原因が分からないままで不安に思っているようだった。
僅かとはいえ、長く続くようなら病院に連れて行ったほうがいいだろう。そう思っていた矢先に出来事だった。
不調の二匹を留守番に残しパトロールへ行っていた黒鋼が家に帰ってくると、それを待ち構えていたように二匹が脱兎の如く突進してきた。
「なんだっ!」
見ると涙でぐしゃぐしゃになった顔で二匹が黒鋼の体に顔を埋めていた。
「黒たん!どうしよう!」
「ユゥイもファイも死んじゃうかもしれない!体が変なの」
「…は?」
一瞬呆ける黒鋼にファイとユゥイが矢継ぎ早に体の変化を言い募った。
「胸がぎゅーってして苦しいよう…!」
「お腹の奥がぐるぐるして変だよう…!」
「いや、それは…」
発情期。
言わずもがなのそんな単語が黒鋼の頭を過ぎった。
見れば息は荒く、うっすらと頬を染めている。
体の奥に篭る熱の逃がし方を知らない白猫たちは苦しそうに身を捩じらせ黒鋼に泣きつく。
自分で自分の体の変化がわからないのだった。
「ずっとずっと体が熱くて熱が下がらないの…ユゥイとファイ病気なのかなあ…」
「苦しいのがずっと治らなくて死んじゃったらどうしよう…」
「死んじゃったら黒たんと一緒にいられないよぅ」
「そんなのヤだぁ」
自分たちの言った言葉に怯えて二匹が一層涙を零す。
初めて発情期を迎え、自らの変化に怯え戸惑っている二匹と違って、黒鋼は立派な成猫である。
正直なところ日常の中であっても、成長して愛らしさの中に仄かな色香を纏いだした二匹にぐらりと理性が揺らぐ時だってあるのだ。
だがしかし、さすがにこれ幸いとばかりに二匹に手を出すのは彼の良識として憚られた。
そんな黒鋼に焦れて二匹はぎゅっと黒鋼に縋りつくと必死で黒鋼に訴えた。
「苦しいの…」
「辛いの…」
熱に潤んだ蒼い瞳が黒鋼を射抜く。
「「黒たん、…たすけて」」
「……!!」
黒鋼がお嫁さんにゃんこの誘惑に負けたのか否か、それは神のみぞ知る――。