花騒動

日本国永住設定小話です。

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では下からどうぞ。

「花見だからって浮かれんなよ。
酔っ払いやら喧嘩やらでこっちは忙しいんだ」
行くなら一人で行ってこい、と黒鋼はファイに後ろ手を振る。
ファイが不満の声を洩らすより早く、軽やかな少女の声が弾むように黒鋼を打つ。
「まあ！いけませんわ！ファイさんを花見に乗じた遊び女や売春宿の巣窟に一人で出向かせるなんて！
万が一にもかどわかされたらどうするつもりですの！？」

こいつがそんなタマか、と言い返したかったが一言投げつければ百も千もになって返るのは分かっている。

絶対いけません！との月読の一言により、黒鋼の今春の予定は甚だ暇だ。